新型コロナ後遺症外来

新型コロナ後遺症外来

新型コロナウイルスの感染後に体調不良が数カ月以上残る患者の存在が世界的に認識されるようになっています。当院ではどこよりもはやくより、新型コロナPCR検査・抗体検査を実施きたため、現在もご相談があれば、コロナ感染後の後遺症に対しての主に上咽頭炎に対するBスポット療法(EAT療法)を行っていました。

これらの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)後遺症は、これまでlong COVID、long-haul COVID、post-COVID syndromeなどと呼ばれてきたが、その重要性を反映して2021年2月に米国NIHがpost-acute sequelae of SARS-CoV-2 infection(PASC)と呼ぶこと、ならびにその原因を特定し、予防と治療法を解明するためのプロジェクトの開始を発表した。ウイルス感染をきっかけに疲労感が持続する病態は以前よりウイルス感染後疲労症候群(PVFS)として知られており、PASCはPVFSの類似病態と考えられる。

※引用:日本医事新報社【識者の眼】「COVID-19後遺症の陰に慢性上咽頭炎」堀田 修

このページをご覧になった方で新型コロナウイルスに感染した後に気になる症状があり、ご家族や周りの方、もちろんご自身の症状で困っている方は是非一度当院院長の外来へお越しください。(月曜・火曜・金曜・土曜日になります)

後遺症の症状とは?

後遺症の症状としては、多岐にわたる症状が報告されているようです。下記は症状の例ではありますが、当てはまる方は一度ご相談ください。

□非常に強い倦怠感、だるさ
□家事出来ない、学校へいけない
□今までと同じような生活ができない
□咳が続く
□頭痛
□気分の変動がある
□集中力低下
□うつ、不安
□幻覚
□胸の痛み
□呼吸困難
□動悸、息切れ
□味覚・嗅覚の消失
□耳鳴り
□めまい
□しびれ
□胃腸の不調
□食欲不振
□湿疹

原因は?

コロナ後遺症を含むウイルス性上気道炎(様症状)後の後遺症の原因として、慢性上咽頭炎が挙げられています。

コロナ感染が発生する前から、風邪の後に続いてします息苦しさやひどい倦怠感、めまい、頭痛、嗅覚障害などの症状になる方がいらっしゃいました。今までは、大きな問題になったことはありませんでしたが、今回の新型コロナウイルス感染症の場合は全世界的に取りあげられています。

PCR検体採取部位でもある上咽頭の急性炎症は季節性コロナ感染症では必発であり、COVID-19においても同様である。上咽頭粘膜下のうっ血は急性上咽頭炎の特徴の一つだが、ウイルス消失後もうっ血が残存する病態が慢性上咽頭炎である。上咽頭の慢性的なうっ血状態である慢性上咽頭炎が自律神経障害をはじめとする脳機能に影響を及ぼすことは1960年代に既に日本の耳鼻咽喉科医により報告されていたが、医学界での注目度は低く、「慢性上咽頭炎」という用語は現在も一般の医学書には記載されていない。上咽頭は脳からの老廃物がリンパ管を通って深頸部リンパ節に向かうリンパ路の要所で、同部位のうっ血は通過障害を来し、その結果として脳の機能異常を生じることが機序として想定されている。治療は塩化亜鉛溶液に浸けた綿棒で上咽頭を擦過する上咽頭擦過療法(EAT)である。

※引用:日本医事新報社【識者の眼】「COVID-19後遺症の陰に慢性上咽頭炎」堀田 修

コロナ後遺症で悩まれている方は、40代に多く、働き盛りに多い傾向があります。感染の時は軽症であっても、その後に後遺症で悩まれるケースが多くみられます。

場合によっては、「そんなに長引く風邪などない」や「風邪を言い訳にしているのではないか」と会社・家庭で言われる可能性もありますので、周囲に理解をしてもらうためにもまずは診察へお越しいただきご相談ください。

コロナに感染していない方でも長い期間に「朝起きると痰が絡む」「のどがイガイガする」「のどの奥が詰まった感じがする」などといった症状は多いと言われています。症状が気になって耳鼻咽喉科や内科を受診しても「異常ありません」と医師に説明され、1人で悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?ご自身で市販薬を試したが一向に改善されず、いつしか治ることを諦めてしまった、という経験をもっている人々が日本には少なからずいらっしゃると思います。是非、いつか治ると思わず、ご相談ください!

どのような治療があるの?

当院では、上咽頭(鼻とのどの間の部分)に炎症を起こしてしまっている症状に関しては、慢性上咽頭炎で治療されるBスポット療法(EAT療法)をメインとしています。必要に応じ、採血を行い栄養状態を確認させていただきます。

※コロナ感染後に採血をしている方はそちらのデータをお持ちください

コロナ後遺症は、慢性上咽頭炎以外にも副腎や甲状腺の異常(腸管の炎症(リーキーガット症候群)など)や慢性疲労症候群に似た症状がある方もいらっしゃいます。血液検査の結果で身体の状態を確認することで適切な治療をすることができます。

Bスポット療法というのは、塩化亜鉛溶液(0.5%~1%)を染みこませた綿棒を鼻やのどから直接上咽頭に1~2分こすりつけるだけのシンプルな方法です。ただし、上咽頭の炎症程度により痛みが生じることがあります。

※引用:Bスポット治療(EAT療法)イメージ|日本病巣疾患研究会

《Bスポット療法のメリットとデメリット》

・一部の耳鼻科(ごくまれに内科、精神科)で行われている治療
・50~60年前から広く行われており、非常に安全性が高い
・保険適応で治療が可能
・初回は強い痛みがあることが多い(2回目以降から楽になることが多い)
・症状が経験するまでは週に2回、(難しければ1回)繰り返し施行する必要がある

当院での診療に関して

最初の外来は、阿久津院長が診察が診察をおこないます。

《診療曜日》

月・火・金・土曜日
※その後のBスポット療法は、月曜~土曜日いつでも処置をすることができます

《予約方法》

当院予約サイトよりご予約をお願いします。
※現在完全時間予約制となっております

ご自宅でできる治療法

ご自宅での生活習慣を気をつけていただくこともとても大切です。早く良くなりたいという気持ちはとてもよく分かりますが、強い運動をしたり、無理に食べ過ぎてしまうと悪化するケースもありますのでご注意ください。まずは、だるさがなくなることがファーストステップです。

慢性上咽頭炎と診断された場合、ご自宅での鼻うがいや寝る前や起床時に湯たんぽなどで身体を温めることも効果的だと言われています。下記にご自宅でできることをまとめましたので、参考にしてください。

《鼻うがい》

鼻うがいは上咽頭の洗浄ではなく、鼻腔全体の洗浄をコンセプトとしていて、アレルゲンなどを洗い流すことが目的です。鼻うがいをする際に、水を使うと浸透圧が低いためツンとした刺激が起きますが、生理食塩水を使うと刺激はなくなります。少量の重曹を含んでいるとさらにツンとした刺激が低下します。
※市販薬は様々な種類がありますが、それぞれに特徴があるためご自身のお好みを見つけるといいでしょう

《身体を温める》

湯たんぽやペットボトルを使って、朝晩に身体を(とくに首の冷え)温めることでリラックス効果もありますし、冷えの症状が緩和されていきます。実は様々な不調などが慢性上咽頭炎に関係してきていることが最近分かってきました。身体の冷えにより、自律神経のバランスが悪くなり、免疫力低下にもつながります。

《身体のケア》

食事はきちんと取れていますか?日本は添加物が溢れています。きちんと食事を摂ってるつもりでも、コンビニや冷凍食品などが多い場合、栄養がきちんと摂れていない可能性があります。

下記のような症状はありませんか?
□ 寝汗や歯ぎしり、悪夢を見るなど、睡眠の質が悪い
□ 寝る前に何か食べないと眠れないことがある
□ 午後3~4時ごろにだるさや眠気、集中力の低下を感じる
□ 朝起きたとき、頭痛や肩こり、疲労感などがある
□ わけもなく不安感に襲われるなど、感情の起伏が激しい

多く当てはまった方は低血糖の可能性があります。低血糖は様々な不調の原因になり、健康な人にでも起こる可能性がある症状です。そしてまた、慢性上咽頭炎の方に多い症状です。朝ごはんを抜いてしまう方やダイエットをしているなどといった方が多いようですが、普段からの身体のケアが健康への1番の近道です。

まとめ

当院では皆さんの症状をお伺いし、血液検査の結果なども参考に必要に応じ、Bスポット療法や漢方などで1人1人にあった治療を目指しています。気になる症状や、ご自身の栄養状態などに関してご不明点がありましたら、初回の阿久津院長での診察時にお知らせください。

また、周りの理解も大事になってきます。周りに新型コロナに感染した方がいらっしゃる場合、その後の経過を見守りましょう。PCR陰性になったからといって、後遺症が残っている場合があり、今までと同じように働けるようになるわけではなく辛い思いをしている方が増えています。ご自身はもちろん周りの方で、後遺症に悩まれている方がいらっしゃいましたら、是非一度足を運んで診察をおすすめします。

記事執筆者

西馬込あくつ耳鼻咽喉科
院長 阿久津 征利

日本耳鼻咽喉科学会 専門医
日本めまい平衡医学会 めまい相談医

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