マイコプラズマ肺炎は、咳やくしゃみなどの飛沫や接触感染で広がります。潜伏期間は2~3週間で、5歳以上の子供から大人まで発症します。主な症状は発熱、咳、頭痛、倦怠感で風邪に似ており、特徴的な乾いた咳が長引きます。治療にはマクロライド系抗菌薬が使われますが、耐性菌の増加により、ニューキノロン系やテトラサイクリン系薬(8歳以上)が使われることもあります。重症例ではステロイド薬の使用も考慮されます。予防にはマスク着用、手洗い、うがいが効果的です。
インフルエンザは、12月から翌3月に流行ピークを迎え、毎年1,000万人以上の人が感染しています。38℃以上の高熱、頭痛、筋肉や関節の痛み、全身の倦怠感が現れます。小さいお子さんや高齢者、呼吸器系に持病がある方は、まれに急性脳症や肺炎など重症化して、最悪死に至ることもあります。治療に使われる抗インフルエンザ薬は、インフルエンザウイルスの増殖を抑えるための薬なので、原則発症後48時間以内の服用が必要です。