実は身近に潜むお腹のカビの原因

当院では栄養士の大塚さんにご協力いただき毎週栄養たっぷりのレシピをご紹介します✨
過去のレシピに関してはこちらよりご覧ください。

今回は前回に引き続き、お腹の中に潜むカビのお話です。

下記のような症状の方はお腹の中にカビがいるかもしれません。
・甘いものがやめられない
・カビの多い場所に行くと具合が悪くなる
(湿度の高いところが苦手)
・すぐにお腹が張る

放っておくとさまざまな症状に悩まされることになりますので、気になる方は是非一度、当院【院長】の診察をご予約ください!

抗生物質がお腹のカビに影響してる?!?

お腹のカビにはさまざまな原因が考えられますが、特に注意していただきたいのが、抗生物質の使いすぎです。

抗生物質は簡単にいうと、細菌をやっつけてくれるお薬です。病気の原因になる細菌を殺すために、医療機関で処方される薬ですが、目的とする細菌だけでなく、多くの他の細菌も一旦死滅されてしまいます。しかし、カビは細胞壁の材質が細菌とは異なるため、抗生物質ではなくなりません。逆に抗生物質で腸内の微生物のバランスが崩れてしまい、細菌が減ってしまうことにより、カビが増殖してしまいます。

日本では風邪で病院に受診すると約90%の割合で抗生物質が含まれる薬が処方されていると言われています。が、そもそも風邪の原因はウイルスです。細菌をやっつける抗生物質は風邪には効きません。必要ない状態で、抗生物質を飲むことで、腸内環境を乱し、かえって免疫(体の防御機能)を低下させる恐れがあります。

現在では、2017年9月に厚生労働省から、抗生物質の乱用を防ぐ目的として「抗微生物薬使用」という手引きが公表されました。そこには、「風邪に対しては、抗生物質投与を行わないことを推奨する」ということが明記されています。

薬だけでなく、私たちの身の回りのものにも抗生剤は溢れています。
畜産では、密集した場所で家畜を飼っても感染を広めないように、餌に抗生剤を使っていることが多いです。その抗生物質を私たちは食肉を通じて身体に入れています。

さらに、特に最近ではコロナ禍ということで「除菌・殺菌・抗菌」と記載されたグッズが多く販売されていますが、それらには抗生物質や殺菌剤が使われています。

抗生物質と聞くと薬品をイメージするかと思いますが、実は身の回りにも多くの抗生物質があり、それらがお腹のカビに関係していることを知っておくことも大切です。

甘い食べ物とカビの関係性

外出すると用もないのにコンビニへ寄ってしまったり、スーパーへ行くと自然とお菓子や甘いパンなどカゴに入れて購入してしまうことってありませんか?

もしかしたらそれは、お腹の中にカビがいるからかもしれません⚡️

お腹のカビは甘いものが大好きで、カビが甘いものを欲することで、脳を乗っ取った状態にしてしまい、甘いものへの強い欲求がで抑えられない可能性があるからです。

ここで言う「甘いものがやめられない」という人は下記のような人が対象となります。
・毎食パンや麺類などの糖質を摂取している
・間食に甘いものを食べる
・常に糖質を補給していないと身体がもたない

なぜ甘い食べ物が恐ろしいかと言うと、カビは多くの物質を餌として増殖していくのですが、特にエネルギー源になるのが、糖質・炭水化物です。身体のエネルギーとして摂取していても、カビに横取りされてしまうのです。お腹の中にカビが増えていくと、低血糖を起こし、異常な「甘いもの好き」になり、さまざまな症状に悩まされる可能性があります。

—–低血糖の症状—–
空腹・吐き気・息が切れる・息がつまる・キレやすい・抗うつ・絶えず悩む・わけの分からない不安・集中力の欠如・自殺思考・手足が冷たい・疲れやすい・眠気など

※低血糖に関しては当院のスタッフもブログに記載しておりますので、気になる方はこちらよりご覧ください

「自分はすごく甘いものが好き」という方は、実はお腹のカビがそうさせている可能性が高いのです💦

また、甘いものを摂取することで、”反応性の低血糖”というものを起こす人もいます….。
反応性の低血糖とは、糖尿病の素因のある人が、糖質を大量に摂取することで、血糖値が急に上がってしまい、それを下げるためにインスリンが急激に大量に分泌され、それによって血糖値が下がりすぎてしまう状態を表します。このように血糖値が急降下・急上昇すると、体はなんとかバランスを保とうとするため、自律神経の乱れも生じてしまいます。

また、インスリンがたくさん出ることによって、脂肪細胞が大きくなっていきます。
インスリンというのは、糖を細胞に取り込ませるホルモンですが、過剰な糖を脂肪に変えて、脂肪細胞に溜める働きもあります。その結果、太りやすくなります。

異常に甘い物好きで、低血糖の症状にも心当たりがある場合は、お腹に潜むカビの害を疑って、早めに対策をしましょう!

日本の気候と住居がカビに関係している?!?

湿気の多い日本では、昔は家に意図的に隙間を作り、風通しをよくしていました。しかし、現代では、機密性の高い家が増えた結果、カビが発生しやすくなりました。

住居に発生したカビを、私たちは知らないうちに吸気や食物とともに取り込んでいます。それもまた、体内にカビを増やす一因になっています。お腹にカビがある場合、住環境にいるカビにも過敏に反応することがよくあります。

みなさんご存知の通り、カビは湿気があって、暗いところが好きで増殖します。

下記のような環境で体調が悪くなる方はお腹のカビも影響しているかもしれません。
・カビが多い場所に行った時
・雨や曇りなど湿気が多い時
・カビが関係している食品をとった時

住環境にカビを完全に取り除くことは無理ですが、できる範囲でいいので除去するように掃除などを徹底しましょう。

■特にカビが発生しやすい住環境
✔️ 風呂場や洗面所、キッチンなどの水まわり
✔️ クローゼットや引き出し、布団やベット
✔️ カーペットなどの敷物やソファー
✔️ 古い家具や本、雑誌、新聞、家の壁
✔️ 花瓶や観葉植物
✔️ 地下室や倉庫

カビを増やさないためにできること

■カビと病気の因果関係
医薬品・食生活・住居環境などとカビの関係をお話ししてきましたが、実は下記のような身体の症状もカビと因果関係があると推測されています。

・頭痛
・偏頭痛
・皮膚のトラブル
・めまい
・自閉症
・うつ、統合失調症
・倦怠感
・記憶力の低下
・便秘、下痢
・アレルギー
・不妊

■カビが好む食品
・砂糖
・小麦
・乳製品
・白米・精製小麦などの糖質
・発酵食品の摂りすぎ(味噌・麹・チーズなど)

◎発酵食品に関して
発酵食品というと身体に良いイメージがあるかと思います。もちろん、健康な人がとればさらなる健康増進に役立てることができます。しかし、腸の働きが弱っている人や、すでにカビが増え始めている人が大量に摂ると、カビの増殖を促してしまいます。

■日常生活でできること
・抗生物質を安易に服用しない
・たんぱく質をなるべく摂取する
・新鮮な野菜を食べる
・運動・入浴など体温を上げる習慣を作る
・ジュースなど甘い飲料水はなるべく飲まない
・アルコール飲料は糖質が多いので注意する
・自然界では消化できない遺伝子組み換え食品・添加物を避ける

電子レンジで簡単にできるナス入り牛丼


ささっと電子レンジだけでできる牛丼のレシピです。
ガッツリ食べたいけど火を使って作るのがめんどくさい….という時におすすめです✨

■栄養士から一言
前回に引き続き電子レンジだけでできるレシピです。
なすがたまに固い場合があるので、その時は再びサランラップをして、5〜10分ほど放置すると柔らかくなります。温泉卵を載せると温泉卵の優しい甘味も一緒に加わり、より一層美味しくいただけると思います。お子さんにもきっと喜んでもらえるレシピですので、お試しください!

■材料(2人前)

なす    2本
牛肉細切れ肉  150g
片栗粉     大さじ1程度

【調味料】
しょうゆ      大さじ3
みりん       大さじ2
すりおろししょうが 1/2片分
すりおろしニンニク 1/2片分
水  大さじ2

■作り方
1、なすは2cm角に切り、ビニール袋などに入れて、片栗粉をまぶす
牛肉は食べやすい大きさに切る

2、耐熱容器に調味料を合わせ、牛肉を入れてからめ、その上になすを広げ、ラップをかける

3、電子レンジ600W 5分加熱し、加熱し終わったらよく混ぜ完成

お好みで温泉卵やネギなどをトッピングしても美味しいです!

まとめ

身近に潜むカビとお腹のカビの関係性に関して色々とお話ししてきましたが、如何でしたでしょうか?
まさかなことが多かったのではないでしょうか?!?

何気なく過ごしている自分の行動や、環境がまさかカビと関係していたとは驚きですよね。
完全にカビがない生活を過ごすのは難しいですが、日々の食生活を心がけたり、生活の中でなるべく排除できるような生活を心がけましょう。

記事執筆者

大塚 智美

・現役保育園栄養士
・時短料理研究家

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