当院では栄養士の大塚さんにご協力いただき毎週栄養たっぷりのレシピをご紹介します✨
過去のレシピに関してはこちらよりご覧ください。
今までのブログでも腸内環境に関してグルテン、カゼイン、砂糖などの食品が与える影響に関してお話ししてきましたが、実は!!カンジダというカビが腸にはびこると、私達の体に色々な悪さをします👿
腸内細菌には、俗に善玉、悪玉、境界型という3つのカテゴリーに分けられますが、それに加えてカンジダというカビも腸内には住んでいます🏠
善玉菌優位であれば、カンジダはあまり増えませんが、腸内環境が悪化するとカンジダが優位になる腸内環境になります。
カンジダが増えるとどうなる?
カンジダは色々な有害物質を産生し、倦怠感(副腎疲労)を引き起こしたり、ビタミン、ミネラル不足を起こします。
また、エネルギー源として糖質を消費するので低血糖になり、血糖調節障害を起こします。
血糖調節障害を起こすと自律神経の乱れが生じ、イライラや落ち込みなど感情の起伏が激しくなります💥
低血糖になると、甘いものが欲しくなりますが、実は腸内のカンジダが「脳」に指令を出して、甘いものを要求していると言われています🍰
では、カンジダが増えやすい環境とはどのようなものでしょうか?
砂糖などの甘いもの、抗生剤、ステロイドやピルの内服、発酵食品の過剰摂取などです。
勿論、抗生剤も必要な時は服用すべきですが、念の為や乱用はあまりよくありません。
発酵食品に関しては、適度に利用することは決して悪いことではないので、上手く活用していきましょう。
何事も中庸が良いのです!やり過ぎない事、常に自分の体の状態に注意を向ける事が大切です。当院では栄養外来を行っており、いろいろな種類の医療機関専用サプリメントもご用意していますので興味のある方、些細な事でもどうぞお気軽にご相談下さい😊
腸内細菌、腸内フローラ等腸内について
① カビが増殖する場所である腸とは?
ヒトの消化管のうちで最も長い重要な部分であり食べ物が胃で溶かされた後、その中の栄養や水分を吸収する器官で便をつくるなど、とても重要な臓器です。
消化器官は口から肛門までひとつながりになっている器官であるため内なる外といわれる位、細菌やウィルスなどの外部から入り込んだ異物と関わることの多い場所となっているため、様々なものを吸収する上は有害な物質を体に入れないために免疫細胞が豊富に存在しています。免疫細胞の70%が腸に存在するとも言われています。
脳の表面には150億の神経細胞があると言われています。腸の神経細胞の数はおよそ1億で、体の臓器の中で脳に次いで2番目の長さになっています😲
脳と腸は自律神経、ホルモンやサイトカインなどの情報伝達物質を通して、互いに密接に影響を及ぼし合っています。脳がストレスを感じると、自律神経から腸にストレスの刺激が伝わるので、お腹が痛くなったりします。
② 腸内フローラとは?
よく、テレビなどでも腸内フローラと言う言葉を聞かれると思います。
私たちの腸内には様々な細菌が生息していています。その数なんと約1000株、100兆個!
特に小腸から大腸にかけて生息しており、これらの細菌がバランスをとりながら腸内環境を良い状態にしています。
顕微鏡で腸の中を覗くとお花畑🌷のように見えることから腸内フローラと呼ばれています。
腸内フローラは一生の間で数は増えたり減ったりしますが種類に関しては変わる事はあまりありません。
そして、腸内細菌について。腸内細菌は、「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」と大きく3つに分類されます。
☆ 体に良い働きをする善玉菌、ビフィズス菌や乳酸菌、フェーカリス菌やアシドフィルス菌などこれらは悪玉菌の侵入や増殖を防いだり、腸の運動を促すことによって、お腹の調子を整えます。
☆ 体に悪い働きをする悪玉菌、これはウェルシュ菌などが腸内で有害物質を作り出します。悪玉菌が増えると便秘や下痢などお腹の調子が悪くなることもあります。
☆ どちらにも属さない日和見菌、腸内の善玉菌、悪玉菌の多い方になりうる菌です。日和見菌は少しでも善玉菌が増えると良い菌として働きます。善玉菌の勢力が強く日和見菌がそれに従っているときは全身の健康が維持されやすくなります。
腸内でカビが異常増殖しているとはこうした働きをしている善玉菌が減っていることを意味します。
③ お腹のカビが増えると免疫力が低下する?
腸内に存在する微生物はほとんどが細菌ですが、カビも1%前後存在しています。何かのきっかけで腸内の善玉菌が減少し、お腹のカビが増殖しやすい状態になってしまうと、体の不調や病気の発症につながります。
カビが異常に増殖すると腸内細菌の働きが低下し、免疫力が落ちることになります。するとますますカビが増殖しやすくなるという悪循環が生じてしまいます。
先にもカンジダについて説明しましたが、カンジダ類という種類のカビが多いのですが健康なときはそれによって症状が起こる事はありません。
味噌や醤油の貯蔵、ワインの貯蔵などに使われるカンジダもあり、カンジダの全てが悪いわけではありません。
カビはツタがはうように腸壁に食い込んで成長していきます。内膜の細胞を破壊しながら着床していくことで腸に炎症が起こり、腸粘膜が体内に通すべきないものを通してしまうリーキーガット症候群が起きます。すると免疫が過剰反応してアレルギー反応や自己免疫疾患を引き起こします。食べ物が分解されずに腸から漏れ出すためため栄養障害も招いてしまいます。
免疫力が落ちている人は本来は無害な常在菌でさえも病気を起こす危険性がありますので、ご注意下さい⚠️
今週の栄養たっぷりおすすめレシピ
~秋に食べたい!包丁を使わないきのこと鮭蒸し~
■栄養士からの一言
鮭にはビタミン類、DHA、EPAなどの栄養素が豊富です☘️
大自然の中で育ち、生まれた川に戻ってくる秋鮭は身がしっかりとしています。
秋鮭のタンパク質は消化、吸収が良いことで知られています。
まいたけは古来から漢方薬として用いられ、現在では健康食品やサプリメントにも利用されています。
レモン汁🍋をかけるとさっぱりして美味しいです!
今回ご紹介した料理は、包丁を使わずに簡単にできますので、よかったら作ってみてください^^
■材料
生鮭2切れ
玉ねぎ1/4個80グラム
まいたけ1袋(100グラム)
醤油大さじ2/3
りんご酢大さじ1/2
■作り方
1、鮭は塩をふり20分ほどおき、出てきた水分をキッチンペーパーなどでふく。
2、玉ねぎは薄切り、まいたけは石づきをとりほぐす。
3、ラップをかけ電子レンジ600ワットで5分加熱する
4、合わせた調味料をかけ延長1分加熱する。
5、完成!!!
*お好みでレモン汁などをかけて召し上がってください
まとめ
今週のブログはいかがでしたでしょうか?
近年、お腹の健康が体の健康と深く関わっている事が知られるようになってきました。腸内環境を悪化させる一つの原因が「カンジダ菌」ですが、今回ご紹介する秋鮭のレシピで腸内環境を改善しましょう!!!
腸内環境を改善する以外にも鮭のタンパク質は、消化、吸収に優れていて、子供やご高齢の方に最適な魚です。
鮭はオールシーズン食べられますが、秋鮭という言葉があるぐらいこの時期の鮭はおススメです。産卵後の為脂が少なくさっぱりとした味わいが特徴です。また鮭には、心筋梗塞や脳卒中の予防に役立つDHAやEPA、血行を良くするナイアシン、粘膜や目の健康を守るビタミンA、カルシウムの吸収を高めるビタミンDとすべてのビタミンB群が含まれています。
舞茸と一緒に食べて食物繊維も上手に補って行きましょう!
ご一読いただきありがとうございました✨
また次回の栄養ブログをお楽しみに😊