いつも西馬込あくつ耳鼻咽喉科のブログをご覧頂きありがとうございます^ ^
当院では栄養士の大塚さんにご協力いただき毎週栄養たっぷりのレシピをご紹介します✨
五香粉(ウーシャンフェン)とガラムマサラに注目して書いてきました。このブログを書いていると、アジアの風を感じて、海外旅行に行きたくなります。
このようなスパイスに使われる材料は、料理にも使える調味料ですが、漢方の原料としても活用されており、消化を促進したり胃腸を整えるなど高い薬膳効果もあります。インドでは生薬、漢方薬として日々の生活にスパイスが取り入れられています。
まずは、スパイスのおさらい!
■五香粉
(山椒)
体内の余分な水分を取り除き水分代謝を改善し、お腹を温めて冷えを改善する温中散寒の効果があります。古来より回虫による腹痛・嘔吐などの殺虫止痛作用の効果があるので使用され、殺菌や鎮痛としての麻酔効果を利用されてきました。
(マンダリン)
みかんの皮を乾燥しただけなのにペクチン、フラボノイド、クエン酸を多く含み、漢方ではよく使われます。胃腸と肺の気の巡りを改善するのに効果的です。風邪の予防、胃腸の調子を整え体を温める効果があります。
(シナモン)
シナモンは7割近く漢方薬の処方として使用されています。毛細血管を再生させる上、胃腸を温め、消化機能を高めてくれる温脾胃の効果があります。生薬として使われる場合は桂皮と呼ばれ、風邪などの軽い悪寒や発熱、腹痛、月経痛など体を温める効果があることで痛みを緩和させます。
(クローブ)
胃腸の働きを良くする漢方薬で、鎮痛作用、口臭予防、抗感染作用、抗菌特性があるほか、カビの増殖を抑える作用もあります。丁子とも呼ばれ胃腸を温めたり消化不良を緩和したりする生薬として処方されます。
(スターアニス)
胃腸を温め機能を回復する効果があることから、胃腸の働きを活発にし新陳代謝を高める薬用にも使われています。
ウィルスや細菌から守る効果、風邪やインフルエンザ予防などの風邪薬にもなります。
(クミン)
下痢や腹痛の治療、胃腸内のガスを排出する作用、気をめぐらせる肝機能を高めるなどがあります。体を温めて食欲増進、消化促進し、膨満感を解消します。
(ナツメグ)
健胃薬として漢方で使われてきた歴史もあります。
(カルダモン)
漢方医学の世界では胃腸薬の原料とされます。体の余分な水分の調節をしてお腹の張りをなくし、胃もたれの改善や吐き気などの緩和なの胃腸に良いとされています。
(コリアンダー)
漢方では体を温めたり胃腸を活発にし、整えたりする効果に期待されています。食欲がない時や、胃が弱まったときの消化不良の改善のほか、胃もたれにも効果的です。
(ブラックペッパー)
抗菌・防腐作用、血行・代謝促進作用冷えの解消にも役立ちます。食欲増進、胃や大腸を温めて消化不良の改善、胃の調子を整えます。
■ガラムマサラ
体を温め胃腸を整えると言われています。特徴については、前回のブログに詳しく載ってますので、読んでみてください。
当院で漢方を患者様に処方することが度々あるので知っておいた方がいいと思い、私は去年漢方とおまけでハーブについても通信講座で勉強しました。スパイス、漢方、ハーブには胃や肌の調子を整えたり下痢や便秘解消など共通の効果が沢山あります。
漢方?ハーブ??スパイス???
<漢方とハーブについて>
漢方は中国、ハーブはヨーロッパが発祥です。共通点として、どちらも古くから伝承されてきた自然療法といえるでしょう。
外的な目に見える症状の緩和ではなく、本来人間が持っている免疫力アップや体質改善、心身のバランスなど内的から緩和していきます。また、相違点としては、ハーブは植物の有効成分を取り入れるのに対し、漢方は植物・動物・鉱物を利用するのです。
<スパイスとハーブとの違い>
料理のためのアクセント「香り」「色」「辛み」をつける目的や、保存のための「防腐」目的として利用される植物(主として熱帯産)の、根や木の皮・花・つぼみ・種子・果実などを乾燥させたものをスパイスと呼びます。ハーブも料理や加工食品に使えばスパイスとなります。
【参考文献 セルフビューティー総合協会 漢方講座 ハーブ講座 テキストより】
<スパイスの保存方法>
スパイスは鮮度が命です。酸化してしまうと変色してしまい、特にパウダーは香りが短時間で消えてしまいます。少しでも長持ちさせるには、密封可能な瓶に入れて日陰で常温保存しましょう。冷蔵庫は温度が一定ですが、どうしても取り出す際に庫内に発生する結露が最大の敵になります。冷凍、冷蔵ともに避けるようにしましょう。また気になる賞味期限は、きちんと保存すれば1年程長持ちます。しかし挽いたパウダーは、3ー4ヶ月程が目安となります。
五香粉入りルーロー飯 ~台湾の代表的な具のせご飯~
■栄養士からの一言
五香粉の独特の香りと味がするので好き嫌いが分かれそうです。
お肉を調味料と一緒につけておくと翌日などにでも電子レンジで加熱していただければ忙しいときの作り置きとして便利です。
いろいろなスパイスがミックスされているものなので、香り付けの意味合いが強くなります。お好みの香りもあると思うのでご自分で好きなものを配合されてみるのも楽しいかもしれませんね。
■材料
豚バラ肉200グラム
ゆで卵1個
生姜のすりおろし1/2かけ分
五香粉小さじ1/2
酒大さじ1/2
醤油大さじ1
砂糖大さじ1/2
酢大さじ1/2
オイスターソース小さじ1/2
水50ml
■作り方
1、調味料、生姜のすりおろしを合わせる。
2、耐熱容器に豚バラ肉と1、水50mlを入れ混ぜ合わせる。
3、2にふんわりとラップをかけ電子レンジで600ワット4分加熱し混ぜる。ゆで卵を加えラップをかけ1分加熱する。
*出来上がってすぐには卵に味が染みていないので時間がある方はしばらくそのまま放置してください。(30分程度)
まとめ
今回のブログはいかがでしたでしょうか???
ここでスパイスの豆知識!
ルーロー飯は、台湾ではローバープンとも呼ばれ、日本の牛丼や親子丼のような単品の主食として食べる丼ものではなく、日本の食堂のライスのように他の複数の総菜とお供に食べることが前提。量的にも日本の丼より小ぶりなご飯茶碗で提供される。
ほとんどの食堂で食べられる料理のようですよ!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
毎日の生活に活かせる知識や情報を引き続きお教えしますので、また次回も栄養ブログをお楽しみに✨