いつも西馬込あくつ耳鼻咽喉科のブログをご覧頂き、ありがとうございます^ ^
本日は
・「子どもの身長伸ばせるの?」
・「鶏ささみのチーズ焼き」
についてご紹介します!
当院では栄養士の大塚さんにご協力いただき栄養たっぷりレシピをご紹介しております。
過去のレシピに関してはこちらよりご覧ください。
子どもの身長は、遺伝で私も主人も低いから、どうしようもないでしょ!と諦めていませんか?
子どもの身長は、親からの遺伝だけでは決まりません!
もちろん、親の遺伝の影響も受けますが、生活習慣で伸ばせます。
今回は身長が伸びる体の仕組みについてです。
シリーズでお伝えしますので、お楽しみに‼︎
骨を伸ばす!タンパク質が重要
身長が伸びるということは、骨が伸びるということです。
では骨はどうやって伸びるのでしょうか?
成長期の子どもにある骨端線(こつたんせん)[骨の先端と幹をつなぐ接合部の線のことをいいます。]
骨端線が伸びることによって身長が伸びます。成長期の骨端線は柔らかくて、骨の組織が積み重なることによって骨が長くなり身長が伸びます。成長していくにつれて骨端線を確認することができなくなってしまいます。
骨端線にある軟骨部分以外にも体内の骨の中には、破骨細胞(はこつさいぼう)骨芽細胞(こつがさいぼう)と呼ばれる2種類の細胞があります。
破骨細胞とは古い骨を溶かして壊す細胞です。骨芽細胞とは新しい骨を作る細胞です。
身長が伸びる時期にはかなりの速度で骨は増殖を繰り返していますが、その増殖はただ増えるだけではなく、古い骨を壊し新しい骨に作り替えます。
この時期には特に軟骨の材料であるタンパク質をたくさんとることが大事になります。
成長ホルモンが足りないと背の伸びが悪くなります。
骨の成長に大きく関わる成長ホルモンは脳の下垂体で作られるホルモンです。生まれた時から分泌されていて、思春期から10代に1番多く分泌されます。筋肉を成長させ、脂肪を分解してエネルギーを生み出します。骨を支える筋肉も増加します。
ー成長ホルモンが分泌されるタイミングー
①睡眠中
毎日決まった時間帯に眠る睡眠のリズムも大切です。しかも深く眠れるよう心がけることが必要です。
良質な睡眠に必要なものとしてメラトニンが挙げられます。メラトニンは日中に朝日を浴びると日光が刺激となって体内時計がリセットされて、体のなかでセロトニンを作りはじめます。
幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンは体の中で作られるものです。食事も大事です。
必要な栄養素
トリプトファン
タンパク質 肉、魚、卵、大豆、乳製品などに多く含まれています。
効率的に吸収するには、炭水化物(お米など)やビタミンB6(にんにく、ごま、焼き海苔、玄米、鶏ささみ、かつおなど)と一緒に摂るのがお勧めです。
腸の健康も大事です。
腸内環境が整っていないと十分なセロトニンは分泌されません。食事から摂取したトリプトファンからセロトニンのもとを作るのは腸内細菌の働きです。
②運動中
運動によって蓄積される筋肉の疲労を軽減させるために、乳酸が生成されます。この乳酸が脳下垂体を刺激し、成長ホルモンの分泌を促します。
③空腹時
空腹を感じると、食欲を増進させるグレリンというホルモンが分泌されます。グレリンは成長ホルモンの分泌を促す作用もあるため、空腹を感じる前に間食をすると、グレリンの分泌が妨げられ成長ホルモンの分泌も低下します。
寝る前の3時間は食べ物、甘い飲み物を口にしないようにすることをおすすめします。胃の中に食べ物があると臓器が休まらず良い睡眠になりません。
成長ホルモンを妨げる事の1つにストレスもあります。人がストレスを感じたときに出るコルチゾールは成長ホルモンの分泌を邪魔します。
本日の一品:鶏ささみのチーズ焼き
■材料(2人分)
鶏ささみ 4本(180グラム)
米粉 大さじ2
卵 1個
粉チーズ 大さじ3
塩 1.0グラム(ささみの重さの0.6%)
1.ささみの筋を取り除き塩をふる。
2. 1に米粉をまぶし、次に卵・粉チーズを混ぜたものをよくからめる。
3. 200度に余熱したオーブンで20分ほど焼く。
栄養士の大塚先生より:
ささみの筋を取るのが大変と思われる方は、筋がないものもスーパーによっては販売していますので、そういったものを購入されると時短になります。
ささみのチーズ焼き、温かいうちに召し上がっていただけると、チーズと卵を混ぜ合わせた皮がサクッとしていて、お子さんも食べやすい味です。
ささみはタンパク質が豊富です。
タンパク質は100グラムあたり23.9です。
1人前2本という計算で21.5グラムほどのタンパク質が含まれています。背が伸びる成長期真っ盛りのお子様に積極的に食べていただきたいです(^○^)
本日もお読みいただきありがとうございます。
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