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本日は、前回ご紹介した昆布を使ってだしを味わう①の続きです。
・「昆布を使ってだしを味わう②」
・「白身魚の和風アクアパッツァ」
をご紹介します!
当院では栄養士の大塚さんにご協力いただき、毎回栄養たっぷりのレシピをご紹介しております。
過去のレシピに関してはこちらよりご覧ください。
昆布は古くから日本の食文化を支えてくれていますね。
和食にはだしで味付けされた食事が食卓に並びますね。
ー昆布に含まれる栄養素の紹介ですー
食物繊維
昆布の中には食物繊維量が豊富でブロッコリーの6倍、ごぼうの5倍、サツマイモの8倍といわれています。
昆布を水に浸しておくと、ぬるぬるしますよね。ぬめり成分は水溶性食物繊維で腸内環境を整える働き、血糖値の急激な上昇を抑える、コレステロールの吸収を抑制する効果が期待できます。同時に摂取した食物と絡み合い消化吸収を遅らせる働きがあり、糖質や脂質の吸収を抑える効果が期待されます。
マンニトール
昆布の表面には白い粉がありますが、それはマンニトールといいます。
マンニトールは炭水化物に分類されていますが、吸収されても脂肪の合成には使われません。食物添加物としても利用されています。
グルタミン酸との相乗効果で、内臓脂肪の蓄積、血糖値の上昇抑制に有効です。
アミノ酸
アミノ酸の一種であるグルタミン酸はうまみ成分だけではなく脳や神経の働きを助け、疲労回復効果もあります。神経を伝達する物質であり、記憶力や集中力を向上させ学習能力を高めるとも言われています。グルタミン酸の旨味があるとおいしいと感じられるため塩分が少なくても美味しく感じられ、減塩することができます。しかも、胃にあるセンサーに作用して胃腸の働きを良くし過食を防ぎます。
カリウム
ミネラルに分類される栄養です。主に細胞内液に存在し、血圧を調整したり、細胞の代謝や神経、筋肉の働きに関わったりする重要な栄養素です。
体内の余計な塩分を尿と一緒に排出する利尿作用があります。血圧上昇を穏やかにすることで高血圧の予防やむくみの解消に効能があります。
フコキサンチン
カロテノイドの一種であるフコキサンチンを含みます。
フコキサンチンは体脂肪の燃焼を促す作用のある成分で余分な脂肪を溜まりにくくする効能や効果があります。血糖値の上昇を抑制したり、がん予防などが期待されています。
フコイダン
昆布のぬめりに含まれる多糖の一種です。血圧上昇を防ぐ、糖質や脂質の吸収を抑えるとともに免疫力を高めるなどの作用があると期待されています。胃の粘膜を刺激して胃の動きを活発にし胃の粘膜を守る効果や、排便を促進するため腸内環境の悪化から守るという効果も期待できます。
ヨウ素
豊富に含まれています。甲状腺ホルモンの構成成分になり、交感神経を刺激して各種の代謝を促す作用があり、子供の成長促進などに関与します。肌の新陳代謝アップに効果的で、美肌づくりに効果が期待できます。
カルシウム
カルシウムが豊富に含まれていて、牛乳の7倍あります。骨や歯の形成を助ける働きがあり、骨粗しょう症や骨折の予防に効能があります。また、筋肉を動かしたり、精神の興奮を抑え安定させるなどの効果もあります。
本日の一品:白身魚のアクアパッツァ
■材料(2人分) 白身魚の切り身 2切れ しめじ 1袋(100グラム) トマト 小1個(150グラム) こんぶ 5センチ角2枚 ニンニク 1片 オリーブオイル 大さじ1 水 50ミリリットル 塩 3グラム程度(全材料の0.6%)
1、白身魚に塩をひとつまみふり10〜20分ほど置いてキッチンペーパーで水分をふく。
2、ニンニクをみじん切り、トマトは2センチ角、しめじは小房にわける。
3、耐熱容器に2、オリーブオイル、塩、水50ミリリットル、1を入れ昆布をのせる。
4、3にふんわりとラップをかけて電子レンジ600ワットで4分加熱する。
*1番上に魚を置き、その上に昆布をのせてください
栄養士の大塚先生より一言:
手軽にできて、彩りも良く見栄えもいいので急な来客にも使えます。
1番上に昆布を載せていますが、昆布の上から水(分量に書いている50ミリリットル)をかけると昆布も柔らかく美味しくいただけます。
汁が出ますが、昆布の旨味と野菜の旨味、魚の旨味が混ざり合いとてもおいしいのでよかったらパスタなどと絡めて食べても美味しくいただけます。
あさりなどを入れてボンゴレにしてもおいしいと思います。
昆布が栄養豊富だからといって食べ過ぎてしまうと健康に害を及ぼすことがあります。甲状腺機能低下を及ぼすこともありますので食べ過ぎには注意をしてください。1日の摂取推奨量は0.13ミリグラムです。即席の味噌汁では、成分が0.01ミリグラムから0.3ミリグラムほど含まれています。
出汁を使うことで塩分を抑えたりすることができますよ!
本日もお読みいただきありがとうございます。
生活習慣を見直しや改善したいなど、ぜひ当院の栄養外来にてご相談ください!
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