ビタミンK③

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今回ご紹介するのは
・「ビタミンK③」

・「春に食べたい♪カラフルサラダ」

当院では栄養士の大塚さんにご協力いただき、毎回栄養たっぷりのレシピをご紹介しております。

前回の記事はこちらよりご覧く


前回は、ビタミンKを多く含む食品、1日の摂取量、効率よく摂取するポイント、などについてお話をしました。今回お伝えする内容はビタミンKが欠乏するとどうなる?過剰に摂取するとどうなる?についてです。

ビタミンKが欠乏すると

怪我をして血が出てしまった際に血液が凝固するのになかなか固まりません。
また、骨の健康を維持するためにビタミンKが必要だと考えられています。
ビタミンKの吸収量が低下すると考えられる高齢者、慢性疾患がある方、抗生物質を服用している方では、ビタミンKの作用や腸内での産生量が低下しており、ビタミンKが不足しがちであるため、骨の健康のためにもビタミンKの十分な摂取を心がける必要があります。ビタミンKは骨を構成するタンパク質を活性化し、カルシウムなどの沈着を作成して、丈夫な骨にする役目を担っています。
そのため、ビタミンKが不足すると、骨の量が減少し、骨がもろくなってしまいます。

新生児の場合は、腸内細菌が少ないので、ビタミンKが欠乏しやすく、新生児・乳児の腸内出血、ビタミンK欠乏性頭蓋内出血を起こす場合があります。
ビタミンKは、腸内細菌によって体内で合成されるので、通常は不足する事はほとんどありませんが、
肝臓病などで胆汁の分泌が悪い人、抗生物質を長期間服用している人は欠乏しやすくなります。
欠乏した場合は慢性栄養失調や月経過多を引き起こすことがあります。

ビタミンKを過剰に摂取すると

ビタミンKについての過剰性は今のところ報告されていません。

抗血液凝固剤を服用している人、血栓症を患っている人などは、ビタミンKは注意が必要で摂取量が制限されている場合があります。

ワルファリンは、血液をサラサラにする薬ですが、ビタミンKの働きを阻害して血液が固まるのを防いでいます。脳血栓症の予防などに使われています。ワルファリンは、ビタミンKとは反対の作用があるため、同時に摂取すると薬効が弱くなります。ワルファリンを服用している人は納豆などのビタミンKが多い食品などを控える必要がある場合もあります。

K2シロップとは?

腸内細菌が形成されていない、胎盤移行性が悪い、母乳のビタミンK含有量が少ないことから新生児に、欠乏症を予防するために、出産の数日後にビタミンK2シロップを飲ませます。ビタミンKには、緑黄色野菜に含まれるビタミンK1と、納豆などの発酵食品に含まれるビタミンK2があります。他にも細かく分類するとK1からK5まで5種類あります。主なものはビタミンK1とビタミンK2ですがビタミンK2は、腸内細菌によって体内で合成されます。母乳にはビタミンKが少なく、新生児の哺乳量に個人差があるので、1ヵ月検診の時に飲ませることもあります。


本日の時短レシピ:春に食べたい♪カラフルサラダ

□材料(2人分)
小松菜      1/4株(50グラム)
もやし      1/2袋(100グラム)
にんじん     1/8本(25グラム)
コーン缶     1/2缶(100グラム)
かつお節     3グラム
しょうゆ     小さじ2
ごま油      小さじ1

作り方

1、小松菜は3センチに切る。にんじんは千切りにする。

2、耐熱容器に1、もやし、コーン缶、水大さじ2を入れふんわりとラップをする。
3、電子レンジ600W2分30秒加熱する。

4、3の水気を絞り、かつお節、しょうゆ、ごま油と和たら完成です!

栄養士の大塚先生より一言:
食材の色がきれいで食欲がわくサラダです。
電子レンジで加熱をした後は全体をサクッと混ぜてください。電子レンジで加熱後は、かなり熱いので、火傷をしないようにしっかりと水気を絞って鰹節、醤油、ごま油とあえてください。
小松菜はビタミンKを多く含んでいます。ごま油を加えることにより効率的に摂取することができますよ。


最後までお読みいただきありがとうございます。

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記事執筆者

大塚 智美

・現役保育園栄養士
・時短料理研究家

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