旬の食材 鮭

秋は鮭が旬を迎える時期ですね。

今、旬の時期に食べることでさまざまなメリットを享受できます。

鮭の栄養成分、美容効果、子どもが食べることについてのメリット、そして秋に鮭を食べることの特別な効果について説明します。

1. 鮭の栄養成分
鮭は非常に栄養豊富な魚で、特に以下の成分が豊富に含まれています。

タンパク質:
鮭は良質なタンパク源であり、体の成長や修復に欠かせません。筋肉や内臓、皮膚などの組織の形成に必要であり、特に成長期の子どもや筋肉を維持したい大人にとって重要です。

• オメガ3脂肪酸:
鮭にはEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)といったオメガ3脂肪酸が豊富です。これらは心血管系の健康をサポートし、コレステロール値を下げる効果が期待されます。また、認知機能の向上や抗炎症作用もあり、全身の健康を守ります。

• ビタミンD:
鮭はビタミンDの重要な供給源です。ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨の健康を維持する役割があります。特に成長期の子どもや、高齢者の骨の健康維持に役立ちます。

• ビタミンB群:
鮭にはビタミンB12やビタミンB6が含まれており、これらはエネルギー代謝をサポートし、神経系の健康を維持する役割を果たします。

• 抗酸化物質アスタキサンチン:
鮭の赤い色は、抗酸化物質であるアスタキサンチンによるもので、この成分は細胞の酸化を防ぎ、老化や病気のリスクを減少させる働きがあります。

2. 美容効果
鮭の栄養成分は、美容にも多くのメリットをもたらします。特に、オメガ3脂肪酸とアスタキサンチンが注目されています。

・オメガ3脂肪酸の保湿効果:
鮭に含まれるオメガ3脂肪酸は、肌の保湿を助け、乾燥肌を予防します。肌のバリア機能を強化し、外部の刺激から肌を守る効果があります。また、炎症を抑える作用があるため、ニキビやアトピーなどの肌トラブルの軽減にも役立ちます。

• アスタキサンチンの抗酸化作用:
アスタキサンチンは強力な抗酸化物質であり、紫外線によるダメージを軽減し、シワやシミの予防に効果的です。また、アスタキサンチンはコラーゲンの生成を促進し、肌のハリや弾力を保つ効果も期待されています。

• ビタミンB群での肌の健康維持:
鮭に含まれるビタミンB群は、新陳代謝を促進し、肌のターンオーバーを正常に保つ働きがあります。これにより、肌のくすみやシミの予防、改善に役立ちます。

3. 子どもにも良い鮭の効果
子どもにとって、鮭は非常に栄養価の高い食品です。

• 脳の発達をサポートするDHA:
DHAは脳の構成成分であり、子どもの認知機能や集中力、記憶力を高める効果があります。特に学習期の子どもにとっては、DHAを摂取することが脳の健康に重要です。

• 免疫力の向上:
鮭にはビタミンDが豊富に含まれており、免疫機能を強化する効果があります。子どもは風邪をひきやすいため、免疫力を高める食材として鮭は有用です。

• 骨の成長を促進するカルシウム吸収促進:
ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨の健康をサポートします。成長期の子どもにとって、強い骨を作るために必要不可欠な栄養素です。

4. 秋に鮭を食べることの効果
秋は鮭が最も美味しい季節であり、この時期に食べることで特別な効果があります。

• 脂が乗った鮭の美味しさと栄養:
秋鮭は脂がしっかりと乗っており、オメガ3脂肪酸の含有量が増加します。これにより、心臓や血管の健康をさらにサポートし、体内の炎症を抑える効果が高まります。肌や髪に対する保湿効果も増し、美容効果が一層期待できる季節です。

• 免疫力の向上と風邪予防:
秋から冬にかけては気温が下がり、風邪をひきやすくなる季節です。鮭に含まれるビタミンDやオメガ3脂肪酸は免疫力を強化し、感染症に対する抵抗力を高める効果があります。この時期に鮭を食べることで、寒さによる体調不良を予防することができます。

• 季節の変わり目の疲労回復:
秋は季節の変わり目で、体調を崩しやすい時期でもあります。鮭に含まれるビタミンB群やタンパク質は、エネルギー代謝を助け、疲労回復をサポートします。


保育園でも人気!超簡単 鮭の麹焼き

◾️材料(2人分)

鮭2切れ
塩麹大さじ1

1 鮭を塩麹に漬け込む。(10〜20分程度)

2 オーブンレンジ180℃に余熱をして18分加熱したら完成です。

【栄養士 大塚先生より】
オーブンで焼く時は鮭の厚さやオーブンの性能によって少し時間が変わることがありますので、15分を過ぎたら様子を見ながら、表面に焼き色がついて中まで火が通っているか確認してください。

保育園給食でも人気の一品です!
ご飯と鮭を混ぜて、「鮭ご飯」と言いながら何杯もおかわりしていました!簡単にできて子どもが沢山食べてくれると嬉しいですよね^^☆

記事執筆者

大塚 智美

・現役保育園栄養士
・時短料理研究家

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