さつまいもは、秋を代表する食材の一つで、ほくほくとした甘みが魅力的な野菜です。
今年は豊作のようで、スーパーの店頭にも安くて美味しいさつまいもが売られているようです。
今回のブログでは、さつまいもの旬の時期や種類、栄養素などをお伝えいたします。
1. さつまいもの旬の時期
さつまいもの旬は秋から冬にかけてです。9月〜11月が最もおいしい時期とされています。
実は、さつまいもは収穫された直後よりも、数週間から1ヶ月ほど寝かせると甘みが増すんですよ。
これは「追熟」と呼ばれています。
収穫後にデンプンが糖に変わるので、より甘く美味しくなります。
このような理由から秋に収穫したさつまいもは、冬にかけてさらに美味しさが増します。
「石焼き芋〜」の声が聞こたり、スーパーに美味しそうな匂いがすると買いたくなりますよね。
2. さつまいもの種類とその特徴
さつまいもには、いくつかの代表的な品種があり、それぞれに独特の特徴と味わいがあります。
スーパーでも何種類もあり、どれを購入しようか悩みますよね。
• 紅あずま
最もポピュラーな品種です。
関東地方を中心に広く栽培されています。皮が紅色で、甘みが強く、加熱するとホクホクとした食感が楽しめます。焼き芋にすると美味しいですよ。
• 紅はるか
最近人気の高い品種で、名前の通り「はるかに甘い」のが特徴です。糖度が高く、特に焼き芋にすると蜜が出るほどの甘さが感じられます。しっとりとした食感も魅力です。
• 安納芋
鹿児島県種子島が発祥の品種で、皮が薄く、中が濃いオレンジ色をしています。焼くとクリーミーで、糖度も非常に高く、まるでスイートポテトのような味わいです。焼き芋として人気がありますが、蒸し芋やスイーツにも適しています。
• 紫いも
皮も中身も紫色をしており、色素成分「アントシアニン」が豊富に含まれています。甘みはそれほど強くなく、焼き芋やスイーツよりも、料理やお菓子に色をつけるために使われることが多いです。ビタミンCも豊富で、栄養価の高さも魅力です。
• シルクスイート
近年登場した新品種で、紅はるかに似ていますが、しっとりなめらかな食感が特徴です。焼き芋や蒸し芋にすると、甘みと食感のバランスが絶妙で、その名の通り「シルクのような」滑らかさが楽しめます。
我が家で紅はるかとの食べ比べをしたのですが、紅はるかの方が甘みは強かったです。これは好みもあると思います^^
3. さつまいもの栄養
さつまいもは、栄養価が非常に高いです。
• 食物繊維
さつまいもは食物繊維が豊富で、便秘予防や腸内環境を整える効果があります。食物繊維は腸の動きを活発にします。
• ビタミンC
ビタミンCを多く含んでいますが、通常の野菜とは異なり、加熱してもビタミンCが失われにくい特徴があります。これは、さつまいもに含まれるデンプンがビタミンCを保護しているためです。ビタミンCは免疫力を高め、肌の健康を保つために重要です。
• カリウム
さつまいもはカリウムも豊富で、体内のナトリウムを調整し、血圧を下げる効果があります。高血圧の予防にも効果的です。
• ビタミンE
抗酸化作用を持つビタミンEが含まれており、細胞の老化を防ぎ、美肌効果や血行促進に役立ちます。
• ポリフェノール(アントシアニン)
紫いもに含まれるアントシアニンは、強力な抗酸化作用を持つポリフェノールの一種で、目の健康を守り、生活習慣病の予防に効果的です。
4. さつまいもの豆知識
さつまいもには、知られざる豆知識がいくつかあります。
• さつまいもと「焼き芋」
焼き芋はさつまいもの代表的な食べ方ですが、実は「じっくり低温で焼く」ことで、糖分が増し、甘みが引き出されることが知られています。焼き芋専用の機械や石焼きの方法は、さつまいもをおいしく焼くための工夫が凝らされています。
• 戦時中の貴重な食料
第二次世界大戦中、さつまいもは日本国内で非常に重要な作物でした。栄養価が高く、保存もきくため、食料難の時代に主食として重宝されました。戦後もしばらくは、庶民の食卓に欠かせない存在でした。
• 地域によって異なる呼び方
さつまいもは地域によって異なる呼び方をされることがあります。たとえば、沖縄では「うむ」、関西では「芋」と呼ばれることもあり、文化の違いが反映されています。
さつまいもは栄養価が高く、秋から冬にかけて旬を迎える甘くておいしい食材です。品種によって甘さや食感が異なり、それぞれの楽しみ方があります。栄養面でも、食物繊維やビタミンC、カリウムなど多くの健康効果が期待できるため、毎日の食事に積極的に取り入れたいですね。
子どもも大好き!さつまいもご飯
◾️材料材料(4人分)
さつまいも1〜2本(200〜300グラム程度)
米2合
酒大さじ2
昆布10センチ
塩小さじ1/2*ごま塩(お好みで)
1 米は洗って30分以上浸水させ、水気を切っておきます
2 さつまいもを1〜2センチ角に切り、水にさらします(5〜10分程度)
3 炊飯器に米、水、酒、塩、昆布を入れ(水はいつもの目盛で入れてください)2の水気を切ったサツマイモをのせて炊飯します
【栄養士 大塚先生より】
さつまいもがホクホクしていて、とても美味しかったです。
さつまいもは、紅はるかを使用しました。
少し大きめに切ったのですが、さつまいもが柔らかいので、全く問題ありませんでした。昆布は、お好みで除いてくださいね。我が家では捨てるのがもったいないと思い、さつまいもご飯と一緒に食べました.。材料では塩を控えめに入れています。塩味が足りないと思われたらゴマ塩をふって食べてください。保育園でもさつまいも掘りの楽しいイベントがあります。さつまいも掘りは子どもたちにとっても特別な体験で、帰ってくる園児の目がキラキラとしています。