冬の食材であるカブについてです。
カブは、根と葉の両方を食べられる栄養価の高い野菜です。根と葉で異なる栄養素が含まれているのをご存知ですか?
• 根の栄養素
カブの根の部分は、主に炭水化物を含んでおり、エネルギー供給源として役立ちます。また、消化を助ける酵素「ジアスターゼ」が豊富で、胃の調子を整える効果が期待されます。さらに、ビタミンCが含まれており、免疫力の向上や美肌効果も期待できます。水分が多く低カロリー(100gあたり約20kcal)で、ダイエット中の食材としても人気です。
• 葉の栄養素
カブの葉には、根よりも多くの栄養が詰まっています。特に、β-カロテン(体内でビタミンAに変換される)が豊富で、目や皮膚の健康を保つ効果があります。また、ビタミンKやカルシウム、鉄分も含まれており、骨や歯の強化、貧血予防にも役立ちます。さらに、食物繊維が豊富で腸内環境を整える効果も期待できます。
カブを美味しく保つためには、適切な保存方法が重要です。カブは収穫後も水分を失いやすいため、保存環境に気をつけましょう。
1 根と葉を分ける
カブは葉から水分が蒸散するため、購入後すぐに根と葉を切り分けます。葉を切り落とすことで、根の部分の鮮度が長持ちします。
2 根の保存
• 根は乾燥しないようにポリ袋やラップで包み、冷蔵庫の野菜室で保存します。
• 冬場であれば冷暗所に置いても1週間程度は保存可能です。
• 長期保存する場合は、薄切りや角切りにして冷凍することも可能です。冷凍後は、煮物やスープに使うと便利です。
3 葉の保存
• 葉は湿らせた新聞紙やキッチンペーパーに包んで冷蔵庫の野菜室に入れると2~3日間保存できます。
• すぐに使えない場合は、さっと茹でてから冷凍保存すると、栄養価を損なわずに長期間保存できます。
1 歴史と由来
カブは、アブラナ科の植物で、古代ギリシャやローマ時代から栽培されていた歴史のある野菜です。日本では奈良時代に中国から伝わり、平安時代には庶民の食卓に欠かせない食材として親しまれてきました。
2 種類と特徴
カブといえば白い丸型が一般的ですが、実は地域ごとにさまざまな品種があります。
たとえば、「聖護院かぶ」(京都)は大きくて甘みが強い品種で、漬物や煮物に適しています。一方で、「赤カブ」は鮮やかな赤色が特徴で、酢漬けにすると美しい色合いを楽しめます。
3 消化を助ける働き
カブの根に含まれるジアスターゼは、でんぷんを分解する酵素で、消化不良や胃もたれの解消に役立ちます。このため、食欲が落ちる冬場や胃の調子が悪いときにぴったりの食材です。
4 葉っぱも無駄にしない
カブの葉には、たくさんの栄養が詰まっています。
葉は味噌汁や炒め物、漬物に活用できるので、丸ごと使い切るのがおすすめです。
5 旬の時期が最もおいしい
カブは寒さに強い野菜で、冬が最も美味しい季節です。特に、寒さにあたったカブは糖度が増し、甘みが強くなるため、旬の時期に食べることをオススメします。
6 体を温める効果
カブは根も葉も体を温める作用があるとされ、冬の冷え対策に適した食材です。鍋やスープ、煮物にすることで、さらに体を温める効果が高まります。
カブは、根と葉の両方を楽しめる栄養価の高い野菜です。保存方法を工夫することで長持ちさせられ、食材としての活用範囲も広がります。胃腸を整え、体を温める効果が期待できるので、特に冬の食卓に欠かせない存在です。ぜひ今が旬のカブをさまざまな料理に取り入れてくださいね。
◾️材料(2人分)
鶏もも肉 1/2枚150グラム
玉ねぎ 1/2個(150グラム)
にんじん 1/2本(100グラム)
じゃがいも 1個(100グラム)
キャベツ 1/16個(100グラム)
かぶ 1/2個(50グラム)
ごぼう 1/8本(30グラム)
ウインナー 50グラム(3本程度)
昆布 5グラム
塩 小さじ1程度(重量に対して0.5%)
水 300ml
1、鶏もも肉は小さな一口大(2センチ×3センチ程度)に切る。玉ねぎは薄切り、にんじんは2〜3センチの半月切りに、じゃがいも、かぶは4つ切り、キャベツは3センチのざく切りに切る。ごぼうは1センチに切る。昆布はハサミなどで細切りにする。
2、耐熱ボウルに1、水300ml、塩を加え、ふんわりとラップをかけ、電子レンジ600W15分加熱し、よく混ぜたら完成です!
野菜からの美味しい汁がたくさん出ますので大きめの容器で作られることをおすすめします。栄養価の高いカブの葉を入れてもいいです。
全体の重さの0.5%の塩を入れるのでレシピに書いている分量を気にせずに作られてもいいですよ。
野菜から出る旨みを味わって食べてくださいね!