②朝ご飯を食べよう
朝食を食べて生活リズムを整え、健康的な生活習慣につなげましょう。
朝食を食べない子どもたち
文部科学省が小学校6年生と中学校3年生を対象に実施した令和3(2021)年度「全国学力・学習状況調査」によると、「朝食を毎日食べていますか」という質問に対し、
「全くしていない」と回答した
小学生の割合は5.1%
中学生の割合は7.1%
と、一定割合を占めていることが確認できたそうです。
学力・体力・運動能力の関係
毎日朝食を食べる子供ほど、学力調査の平均正答率や体力調査の体力合計点が高い傾向にあることがわかっています。
脳のエネルギーは「ブドウ糖」でできている
朝ごはんを食べると、脳や内臓にエネルギーが供給されます。
脳のエネルギー源はブドウ糖のみ。ほかの栄養素をどんなにとっても脳の栄養源にはなりません。
ブドウ糖が不足することで以下のような症状を引き起こす場合があります。
- 疲れやすくなる
- 集中力が低下する
- 判断力が鈍くなる
- 注意力が散漫になる
- 意識障害が起こる、など
このような状態では、学力面や運動面において、良いパフォーマンスができるはずがありません。脳がエネルギーを得て活発化することで記憶力・集中力を高めることができるのです。
脳を働かせるためには、ブドウ糖が必須です。朝眠りから覚めてすぐは低血糖となっているため、それを補う必要があります。ブドウ糖は、ご飯やパンなどの「主食」が消化されることで作られますよ。
栄養はバランスが大事
ご飯やパンだけを食べればいいのではなく様々な栄養素が必要です。しかも、おかずの種類が多いほど発達指数が高く、少ないほど低いというデータまで出ているのだそうです。主食といろいろな栄養を含むおかずの両方を摂らないと、脳は充分に働かないというわけですね。
アメリカで行われた調査ではGI値が低い食事を取るほど身体はよく発達することがわかっています。
GI値が低い玄米、胚芽米、麦や雑穀を混ぜたご飯がよりよいでしょう。
それぞれのグループから2種類以上の食品を食べるようにするとバランスがとれた食事になりますよ。
朝ご飯を食べるメリット
①体温を上げ、自律神経が整右ことでイライラの解消に
②血糖値が高まり脳の働きが上がることで集中力・記憶力がアップ
③免疫力が上がることで風邪しらずの健康的なカラダに
④適切に朝食をとることで肥満予防に
家族一緒に朝食を食べる
ここで食育ピクトグラムの「①みんなで楽しく食べよう」につながりますね。
朝ごはんを家族一緒に食べている子どもは、そうでない子どもに比べて、
・栄養バランスのいい朝食を食べている
・朝食前にお腹が空いている
・イライラしたり元気がでないなどの不定愁訴が少ない
という報告があります。(早寝早起き朝ごはん全国協議会)
現代は大人も子どもも大忙しです。
ですが、朝食が成長段階の子ども達に及ぼす影響の大きさを考え、是非実践してみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
次回の食育ピクトグラムは、【③バランス良く食べよう】です!